観光地として、ドイツはますます人気を高めている。ドイツ政府観光局(DZT)の2009年の報告によると、北海からアルプスまで、ドイツを訪れた外国人旅行者の宿泊件数は5480万であり、経済危機にもかかわらず最高水準を維持、国際比較ではむしろシェアを高めている。外国からの観光客に人気の高い都市は、ベルリン、ミュンヘン、ハンブルク、フランクフルト・アム・マイン、ケルン。とりわけ出張旅行で訪れる人がドイツを高く評価している。国際的な出張旅行に占める割合は11%で、ドイツは市場をリードしている。
ベルリンにおける宿泊件数は、長年にわたって増加し続けており、2009年には100万件以上増えて1900万件となった。ドイツを訪れる人の多くはヨーロッパ域内、米国、アジアからの旅行者である。州別に見た場合、外国人観光客が多いのはバイエルン州、ノルトライン=ヴェストファーレン州、ベルリン、それにバーデン=ヴュルテンベルク州である。
ドイツで休暇を過ごす人々を惹きつけるものは、文化史上の名所旧跡のほかにもたくさんある。例えばレベルの高いコンサートシリーズ、美術展、演劇公演、国際レベルの大規模なスポーツイベント、ストリートフェストや雰囲気のあるクリスマス・マーケットなどで、これらもほんの数例に過ぎない。ドイツではよく祭りが開催される。2010年に200周年を迎えるミュンヘンのオクトーバーフェストやケルンのクリストファー・ストリートデーや、ベルリンのカルチャー・カーニバル、マインツのカーニバル(ファストナハト)、ケルンのカーニバルといった祭りは、いまでは楽しく国際的なムードを象徴するものとして全世界に知られている。
外国人観光客の大半が大都市を訪れるのに対し、ドイツ人の国内旅行では小さな村や田舎が好まれる。たとえば、北海沿岸やバルト海沿岸、シュヴァルツヴァルト(黒い森)やボーデン湖が休暇を過ごす場所として最も人気が高い。なんといっても、ドイツには14の国立公園、101の自然公園、15の自然保護区がある。また、活動的な休暇旅行者にとって、海岸や湖、中級山岳や高山山脈は重要だ。選択肢は多いが、たとえば長さ9700kmの9つの欧州長距離自然歩道だけでも、ドイツ全国を網羅している。表示のある自然歩道網の総延長は19万kmを超える。また、全長5万kmの長距離自転車道を走ればドイツのことがよくわかる。
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