分権制の共和国

Michael Kappeler/dpa
ドイツは分権制をとる連邦国家である。中央政府としての連邦も、16の州も、それぞれ独自の権限を有する。

治安、学校、大学、文化、自治体行政は、州の管轄である。同時に、州の行政は、各州それぞれの州法だけではなく、連邦法を実現するものでもある。州政府は連邦参議院に代表を送って、連邦の法律制定に直接参加する。

ドイツにおいて、連邦制は、国家制度のレベルにとどまらず、ドイツの文化と経済の地方分権的な構造を体現するものであり、伝統に深く根ざしている。政治的機能を超えて、州は各地域の特色あるアイデンティティを体現するものでもある。1949年に制定された基本法では、州の強い立場が規定されている。1990年の再統一により、5つの新連邦州、ブランデンブルク州、メクレンブルク=フォアポンメルン州、ザクセン州、ザクセン=アンハルト州、そしてテューリンゲン州が誕生した。最大の人口を誇るのは、1,760万人の暮らすノルトライン=ヴェストファーレン州である。バイエルン州は70,550平方キロメートルで面積が最も広い。人口密度が最も高いのは首都ベルリン州で、1平方キロメートルあたり3,838人である。3つの都市州は、特殊な州であり、州の範囲はそれぞれ3つの大都市ベルリン、ブレーメン、それにハンブルクに限定されている。ブレーメン州は最も小さい州で、面積は419平方キロメートル、人口は657,000である。バーデン=ヴュルテンベルク州は、ヨーロッパで最も経済力のある地域である。ザールラント州は第ニ次世界大戦後、フランスの保護領として部分的な主権しかもたず、10番目の連邦州として当時の連邦領域に編入されたのは、ようやく1957年1月1日のことであった。

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